自立支援強化事業で、ほぼ毎月、二葉乳児院の親子ルームにて、料理教室を兼ねて面接をしているユース(里親家庭を巣立った若者)がいます。ソファスペースもある、マンションの一室のようなお部屋なので、ユースも部屋に入るとまず、ソファに座ってくつろぐのが定番です。
この日のメニューは、ユースの希望で「クリスマスケーキ」。まずはスーパーに買い物へ。元気だった?近況を聞きつつ、土台のスポンジケーキは売っているかな、果物は乗せる?とケーキの相談しながら向かいます。帰り道、少し距離が縮まったところで、仕事の話、お金の話、家族の話…深い話題も、並んで歩きながら話しやすいなと感じます。
乳児院に戻り、真面目なお話も少々。ワークシートに、今年の振り返りと来年の目標を書いてもらいます。ユースは面倒くさがりつつ、記入は少なめです。ですが、書きながらあふれてくる気持ちを一緒に拾い、言葉にしていく作業自体に、何より意味があるなと感じています。
ケーキの仕上がりは写真をご覧ください♪
帰り際、ユースから「いつも色々考えてくれて」と、嬉しい言葉のプレゼント。自分への思いに気づいて、それを嬉しいと素直に感じるのは、大切に育ててもらった土台があるからですね。温かな気持ちで養育してくださった里親さんに、感謝と尊敬の気持ちでいっぱいになった瞬間でした。