春休み中に、養育家庭で過ごすお子さんたちに向けて学習ボランティア体験会を実施しました。江東児童相談所管内では学習ボランティアに登録してくださっている方がとても多く、この機会に「学習ボランティアに興味があるけど、どんなボランティアさんがいるのかな?」と気になっているご家庭にご参加いただき、実際にボランティアさんと交流していただくというものでした。
養育家庭で過ごすお子さんは、それまでの生活環境やお子さんの特性等から、学習面での困りごとを抱えている場合もあります。
「なんとなく集中できない」
「落ち着いて問題を解けば分かるけど、一人で解くと、なぜだかケアレスミスが増える」
「なんだか自信がなくて、勉強が嫌になっちゃった」
子どもたちに無理に補習や学習塾で勉強をさせても「できなかった」という失敗体験が積み重なり、余計に勉強に取り組みにくくなってしまいます。
学習ボランティアさんは子どもたち一人ひとりの状況に合わせて、勉強が苦痛にならないように、勉強ができない自分って駄目だなぁ……と思わないように、サポートしてくださる方々です。
受験に向けてバリバリ勉強するぞーということではなく、まずは子どもたちの声に耳を傾け、その子の中に隠れているキラっと輝くものを見つけて頂いて、それを一緒に楽しく育てて下さるような支援をお願いしています。
今回の学習ボランティア体験会も「もじぴったん」という少し頭を使うカードゲームを一緒にやる所からスタートしました。
最初は恥ずかしがって、椅子の背に隠れながら自己紹介していたお子さんも「難しいなあ~」と悩んでいるボランティアさんに「分かった!ヒントはね……」と、少しずつ距離が近付いていきました。
高校生のお子さんも、年齢の近いボランティアさんを見つけて「受験の時って塾に通いましたか?どんなところ?」など素朴な疑問に答えてもらい、先生でも友達でもない“少し先輩”のボランティアさんたちと話せたことが良い刺激になったようです。
一言で「学習ボランティア」と言っても、子どもたちの多様なニーズに対応していただくことは、なかなか根気と創意工夫のいることだと思います。そのような活動に力を注いでくださるボランティアさんたちに、改めて感謝の気持ちでいっぱいの一日でした!